わたしたちは「共育て共育ち」の理念のもと、子どもをまん中に職員と父母が手をつなぎ合い、支えあい、成長しあい、共に学べることを大切にしながら日々歩んでいます。
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はとを知る-「共育て共育ち」の理念と実践

汐見理事長からのご挨拶

汐見稔幸写真

「鳩の森」の5つの保育園と 2つのキッズクラブの出発は 鳩の森愛の詩保育園です。
この園は 園長の瀬沼静子さんの自宅を開放して立ち上げた 無認可の保育園でしたが、すべてはここからスタートしています。

以来、せぬママをはじめとする先生がたと子ども、保護者は ときどきの喜び、感動、祝いなどを、ときにつらさを、 歌を歌い、楽器を演奏して いっしょに味わい、いっしょに乗り越えて ここまでやってきました。

鳩の森の保育園、キッズクラブは 何事も、子どもたちと相談し、何事も、保護者と相談して いっしょに歩んでいくという道をとってきました。
それを、私たちは共育て共育ちとよんでいます。
この共育て共育ちの保育は、 おかげさまでみなさんに理解され、信頼され、 もう一度鳩の森の保育を体験したいから、もう一人産みたい とおっしゃって下さる保護者の方々もいて みなさんによって支えられてきました。

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鳩の森にはいつも歌や演奏があると申し上げましたが 歌や演奏を愛する人は、人と共鳴することが大好きな人だと思います。
人と共鳴するというのは、心と身体が他者と 深く共感するということに他なりません。
そして、人と共鳴し、共感することが好きな人は、 人と深く交わることを大事だと感じている、 本当の意味で平和を愛する人だと考えています。
「はとの会」は、これからも、
その子らしさ育てを瞳のように大切にし 保護者のみなさんといしょに
平和を、心から希求する子どもたちを育てます。

社会福祉法人 はとの会
理事長 汐見 稔幸
汐見理事長プロフィール

東京大学名誉教授・白梅学園大学学長

専門は教育学、教育人間学、育児学。育児学や保育学を総合的な人間学と考えていて、ここに少しでも学問の光を注ぎたいと願っている。また、教育学を出産、育児を含んだ人間形成の学として位置づけたいと思っていて、その体系化を与えられた課題と考えている。三人の子どもの育児にかかわってきて、その体験から父親の育児参加を呼びかけている。

育児・幼児教育関係の著書
「子どもの自尊感と家族」「保育者論」「子どもが育つお母さんの言葉かけ」他

TV出演
「すくすく子育て(NHK Eテレ)」他。

せぬまま(瀬沼 静子)からのご挨拶

せぬまま

 どなたにお会いしても「せぬまさんは、しあわせねえ」と言われます。福の神様が勿体ないほどの出会いを下さったので、両手からこぼれるほどのしあわせをいただいてきました。ほんとうに私はしあわせです。これまで保育園を支えてくださったたくさんのみなさん、子どもたち、お父さんお母さん、ほんとうに有難うございました。

 30年、側で見守ってくださったみなさんは、いつもハラハラドキドキされたことでしょう。情熱の塊だけで前へ前へすすんでいく鳩の森でしたから。 無認可保育園としての苦労、悩みのひとつは、お給料がお給料日に用意できなかったことでした。無認可保育所全体の書類が整わないときは、補助金が遅れたのです。研修会場で鳩の森Tシャツを売ることだって、研修に出かける旅費をつくりたい一心でしたから、大きな声でよびかけることに恥ずかしいと感じたことがありませんでした。いっしょに行ったお父さんお母さんも、宿泊先のお部屋を廻ってTシャツを売り歩いてくださったのです。学びたい!子どもたちの前にしっかり立てる大人、保育者になりたい!そのために学びたい!無認可保育所に研修案内はきませんでしたから、私たちで探して学ぼう! お父さんお母さんにお届けした「研修報告書 は、私たちのささやかな感謝の気持ちでした。

せぬまま2

「卒園する子どもたちひとりひとりに贈るうた」は、さまざまな困難を伴うようになりました。職員の話し合いが不十分のまま父母の会に伝えてしまいましたので、昨年度はお互いに不信感がうずまくような苦しい月日を重ねました。3園それぞれの歩みは異なりますが、「はと」(鳩の森愛の詩保育園)は、今年度のはじめ、「困難なときほど、うたって乗り越えてきた私たち」が、「子どもたちの成長をうたにする」活動をつづけていくことを決めました。かつてないほどの話し合いの中で、気づいたことはすべてをばねに、27年度は「おたより」の改革、「行事」の見直し、「園内研修計画」の再検討に入っています。 この間、お父さんお母さんたちがさまざまな場で、「父母としての育ち合い」をふりかえられているという報告は、私たち自身が、「子どもたちが保育園が大好きだと言えるような保育をしているか」を問う大きな岐路にいる時でした。「私たち、やってるじゃん」といっているような奢りの気持ちに覆われている時でした。「共育て共育ち」が冠だけで終わらないように、私たちの保育を見守ってくださっている感謝を忘れずに、一生けんめい歩いていきたいと思います。

汐見先生が理事長に就任されて4年目を迎えます。ひとつひとつすべてをお聞きしたい。 不足だらけの私たちに先生は驚かれたでしょう。でも、この間の学習で、子どもたちに手渡すものが確かになっています。「鳩の森愛の詩憲章」も、平和を愛する子どもたちを育てると誓った私たちの学習の中で生まれたものですが、不安が加速していくような現代です。声に出して唱えていきましょうね。

鳩の森愛の詩保育園 園長
社会福祉法人はとの会 理事
瀬沼 静子